平野真美
特別展示
東京藝術大学大学院
美術研究科 先端芸術表現専攻
八谷和彦研究室
蘇生するユニコーン
作品紹介
実在しない空想上の生物であるユニコーンは、現代において純真さやジェンダーに対して自由であることなど、様々な期待や憧れの象徴として描かれています。
しかし、この作品のユニコーンは生気なく床に横たわっています。
平野は、ユニコーンの骨格・内臓・筋肉・皮膚など、身体を構成するあらゆる部位を制作し、そこに酸素や液体を送り込んで擬似的な呼吸や血液循環を促すことで、ユニコーンの蘇生を試み続けます。
私たちが実生活のなかで見失いがちな夢や希望などのミエナイモノもまた、この作品を通して未来に蘇生されうるのではないでしょうか。