都市にひそむミエナイモノ展

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平野真美

特別展示
東京藝術大学大学院
美術研究科 先端芸術表現専攻
八谷和彦研究室

蘇生するユニコーン

平野真美
平野真美
平野真美

作品紹介

実在しない空想上の生物であるユニコーンは、現代において純真さやジェンダーに対して自由であることなど、様々な期待や憧れの象徴として描かれています。

しかし、この作品のユニコーンは生気なく床に横たわっています。

平野は、ユニコーンの骨格・内臓・筋肉・皮膚など、身体を構成するあらゆる部位を制作し、そこに酸素や液体を送り込んで擬似的な呼吸や血液循環を促すことで、ユニコーンの蘇生を試み続けます。

私たちが実生活のなかで見失いがちな夢や希望などのミエナイモノもまた、この作品を通して未来に蘇生されうるのではないでしょうか。

プロフィール

平野真美

平野真美

東京藝術大学大学院 先端芸術表現専攻在籍。不在や死への向き合い方を問いながら、闘病中の愛犬や架空のユニコーンなど、実在/非実在生物の生体構築や生命の保存、蘇生を試みる作品を制作している。近年の展示に「ab-sence/ac-cept 不在の観測」 岐阜県美術館(2021)など。