コンセプト
人やAI、生き物が抱く記憶や気配、生活を支える技術など
都市にひそむ多様な
ミエナイモノを体験し
想像する展覧会
私たちの都市生活には、多様な“ミエナイモノ“がひそんでいます。人々が都市に抱く、記憶や愛着、気配。VRやAIなどテクノロジーの進化がもたらした、様々な技術。本展では、これらを“ミエナイモノ”と定義し、8組の若手アーティストによるメディアアートの展示や、都市生活を支える隠れた技術の紹介を通じて“ミエナイモノ“を可視化することで、未来の都市生活を想像するヒントを提供いたします。
メディアアートを鑑賞・体験することで、未来の東京についてみんなで考えるきっかけをつくることがこの展示シリーズを通じた目的です。会期中には作品鑑賞ガイドツアーを毎日実施する他、週末には作品に関連したワークショップやイベントを多数開催し、来場者に主体的な想像や思考を促します。今年8月〜11月に開催し好評を博した第1期「わたしのからだは心になる?」展では私たちにとって最も身近な「身体」をテーマにしましたが、第2期では「都市」をテーマに、より「体験」していただける展示を展開します。
まちなかのなんの変哲もない景色が、ある人にとっては愛する物語の「聖地」になる。多くの人が行き交う都市には、人の数だけ異なる景色が存在します。もちろん、都市にいるのは人だけではありません。虫、植物、AI、ロボットーーそれぞれの目から見つめる都市の姿は、どんな風にうつるのでしょう?
自分だけが感じる愛着、何かがいそうな気配、ふと発見した小さなできごと。本展では、都市のなかで目には見えないものが喚起される現象に着目し、8組のアーティストによる、“ミエナイモノ“たちが未来の都市への想像をかきたてる作品を展開。そこでは、AIや人工生命の目から見た景色や、100年後の人類が暮らす都市の姿が登場します。
あなたも、自分だけのミエナイモノを発見してみませんか?
本展キュレーター・塚田有那
展覧会シリーズについて
環境、防災、経済まで、これからの都市はあらゆる不確かさを抱え、一歩先の未来を予測するのも難しい時代がやってきています。そんな次世代の都市に向けて、東京が世界に発信するコンセプトが “Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo” です。このコンセプトをひも解き、未来の価値を共に創造していく場として、展覧会シリーズ「PASs(Playground for Alternative Seeds)=新たな種を育む思考の遊び場」が誕生しました。ここは、アートとテクノロジーを触媒に、常識や固定観念をくつがえす新鮮な視点を一人ひとりが発見し、日々の生活や思考を自由にする創発拠点。この場で感じた疑問や思考が、未来の「種」となって世界各地に広がり、社会のなかで萌芽することを目指します。
みどころ・ポイント
アートを触媒に、日々の生活・思考を自由にする空間
展覧会には、これからが期待される8組のメディアアートやテクノロジーが集結。
東京の未来を誰もが楽しく想像できる工夫がたくさんあります。
思考の遊び場 プレイグラウンド
会場にはプレイグラウンドと呼ばれる自由空間があります。休憩するのも作品の感想をお話しするのも、仕事や勉強をするのもここでは自由。作品鑑賞で浮かんだたくさんの""はてな""を生活とその未来に結びつける余白となります。多彩なイベントも開催予定です。
解釈を楽しむ アートコミュニケーター
会場には、鑑賞者の解釈や理解を助けるアートコミュニケーターが常駐。「アートは難しい」という人にも、話しながら感想や印象を引き出します。ぜひわからないことがあったら尋ねてみてください。コミュニケーターによる、予約不要の鑑賞ツアーも毎日行われます。
未来を言葉に ボイスウォール
プレイグラウンドには、未来に対する鑑賞者一人ひとりのイメージを書いて貼ってもらうボイスウォールがあります。展示を体験したあとに、ぜひ会場の問いかけに答えてみてください。「わたしの未来はどうなるのか?」を考えて行動する、はじめの一歩となります。